疾患

もの忘れと認知症

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脳の信号、情報伝達物質の変化

高齢者は「もの忘れ」を良くしますね。それは加齢に伴い脳の神経細胞の数が減少するからです。これは自然なこと、無理のないことです。神経細胞の情報伝達には、情報伝達物質と呼ばれる化学物質が信号の役割を果たしています。ノルアドレナリン、ドパミン、セロトニン、アセチルコリン…、この他にもたくさんの化学物質があります。加齢によりこれらの化学物質の量が変化します。減少するものが多いのですが、増加するものもあります。バランスがやや不安定になってしまいます。

かっぱ君
ヒトの行動は情報伝達物質によってコントロールされていると言っても過言ではないんですよ!

 

加齢による脳の変化

情報を受け取る神経受容体(ニューロレセプター)が存在します。加齢に伴い神経受容体の一部が失われしまいます。また、脳へ酸素や栄養を運ぶ血流量も減少します。このような変化により、脳の機能が低下してしまいます。それゆえ当然、反応スピードや作業スピードが遅くなります。しかしながら時間があれば正確に行うこともできます。最近の記憶や新しいことを覚える能力が低下します。

スピードが落ちるだけで、時間をかければちゃんと考えたり判断したりできるんですよ。
ユニコーン

 

もの忘れと認知症の違い

「もの忘れ」と「認知症」は異なるものです。この区別は大切です。「もの忘れ」は加齢に伴い、ごく自然に起こる現象です。誰にでも起こる現象なのです。一方、「認知症」は疾患です。若い人にも起こりうる疾患なのです。アルツハイマー型痴呆症は脳にアミロイドβタウと呼ばれる特殊なたんぱく質が溜まり、神経細胞が破壊され、減少することにより発症します。以下のような症状の違いがあります。

加齢による「もの忘れ」

・ 物忘れを自覚している
・ 体験したことの一部を忘れる
・ ヒントがあれば思い出す
・ 日常生活に支障はない
・ 判断力は低下しない

「認知症」

・ 物忘れの自覚がない
・ 体験したこと自体を忘れる
・ ヒントがあっても思い出せない
・ 日常生活に支障がある
・ 判断力が低下する
きつね
認知症は老化とは異なる「疾患」なんですね。

 

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はねかわ

はねかわ

医療の世界に身を置き、常に情報収集。エビデンス情報が確かな承認医薬品に加え、積極的なエビデンス収集がなされにくいサプリメントや健康食品にもスポットを当て、予防医学、プレメディケーションの分野に貢献できればと考えています。専門分野は薬学、有機化学。薬学修士。

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