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死因第三位の疾患~肺炎~

更新日:

増加しつつある肺炎

 

肺炎は肺の炎症疾患全般をいいます。その原因は多岐にわたっています。

細菌やウイルス等の感染による「感染性肺炎」と食物の誤嚥や薬剤が原因の「非感染性肺炎」に大きく分かれます。

日本人の死因の原因である三大疾患は悪性新生物(がん)、心疾患、脳血管疾患ですが、脳血管疾患を追い抜いて死因の第三位に肺炎が入りました。

詳しくはこちらを参照してください。

 

 

 

市中肺炎と院内肺炎

 

市中肺炎とは

 

病院や診療所とは異なる日常環境において、ウィルスや細菌等による感染が原因の肺炎インフルエンザ桿菌、肺炎球菌、モラクセラ、クレブシエラ、黄色ブドウ球菌、レジオネラ、マイコプラズマ、クラミジア等の細菌、RSウイルス、インフルエンザウイルス、アデノウイルス等のウイルスが原因となります。

 

院内肺炎とは

 

病院や診療所に入院後48時間以内に発症した肺炎です。免疫力の低下や人工呼吸器装着が原因となり、治療が困難な場合が多いです。黄色ブドウ球菌、緑膿菌、クレブシエラ、エンテロバクター、ステノトロフォモナス、セラチア、アシネトバクター、大腸菌等が原因となることが多いです。

 

肺の部位による分類

 

肺胞性肺炎

 

空気を貯める小さな小球を肺胞と言います。肺胞が炎症を起こす肺炎です。

 

気管支肺炎

 

気管支と小葉に炎症を起こす肺炎です。小葉性肺炎、カタル性肺炎とも言われます。

 

間質性肺炎

 

肺胞を支える間質が炎症を起こす肺炎です。間質組織が繊維化(壁が厚く固くなり酸素が取り込まれにくくなります)し肺線維症に進行する危険性が有ります。

 

菌種による分類

 

細菌性肺炎(定型肺炎)

 

細菌が原因である肺炎でほとんどが肺胞性肺炎です。インフルエンザ桿菌、肺炎球菌、クレブシエラ、黄色ブドウ球菌、緑膿菌等の細菌による肺炎をいいます。

 

非定型肺炎

 

レジオネラ菌、マイコプラズマ、クラミジア、百日咳、Q熱コクシエラ等βラクタム系抗菌剤が効果を示さない細菌による肺炎です。

 

ウイルス性肺炎

 

インフルエンザウイルス、RSウイルス、アデノウイルス、ヒトメタニューモウイルス、サイトメガロウイルス等のウイルスによる肺炎です。

 

肺真菌症

 

カンジダ、アスペルギルス、クリプトコッカス、ニューモスチス、ムコール等の真菌による肺炎です。

 

インフルエンザ桿菌とウイルス

インフルエンザ患者の喀痰から発見され、当時は原因菌と誤認され命名された細菌がインフルエンザ桿菌です。インフルエンザウイルスとは全く異なります。

 

 

非感染性の肺炎

 

誤嚥性肺炎

 

高齢者や寝たきりの患者さんは咳反射が弱く、嚥下機能が低下し、誤って食物や唾液を気管支から肺に誤嚥してしまいます。

特に口腔ケアが不十分な場合、多くの細菌等が肺に侵入して肺炎を起こしてしまいます。免疫機能が弱いと更に重症化します。

 

孫悟空
口腔ケアと疾患についてはこちらを参照ください。

 

 

 

閉塞性肺炎

 

肺がん等で気管支が閉塞し、起動や肺胞腔内に粘液がたまり、細菌感染することで肺炎となります。

 

薬剤性肺炎

 

抗がん剤の他、様々な薬剤が原因で起こる肺炎です。

 

かっぱ君
一口に肺炎と言っても、色々な分類が有りますね。

 

肺炎の症状

 

咳、痰、呼吸困難、息切れ、発熱、悪寒、胸部痛、倦怠感等の症状が発現します。

 

肺炎の種類や原因によって治療方法が全く異なるんじゃ。
龍じい

 

妖精
特に免疫機能が弱っている高齢者は人込みを避けたり、口腔ケアを行うことでリスク回避してくださいね。

 

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  • この記事を書いた人
はねかわ

はねかわ

医療の世界に身を置き、常に情報収集。エビデンス情報が確かな承認医薬品に加え、積極的なエビデンス収集がなされにくいサプリメントや健康食品にもスポットを当て、予防医学、プレメディケーションの分野に貢献できればと考えています。専門分野は薬学、有機化学。薬学修士。

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