骨の細胞=骨細胞
骨は細胞で出来ているんです。骨細胞と呼ばれる細胞で構成されています。その基となる細胞を骨芽細胞と言います。
骨芽細胞が骨細胞へ分化(細胞の成長)する過程で、炭酸カルシウムやリン酸カルシウム、アパタイトなどの固い成分を集めて、細胞の周りを固めて骨を固く丈夫なものにして行きます。

破骨細胞は骨を溶かす!
破骨細胞という細胞があります。破骨細胞は骨を溶かします。骨が溶けて、骨の成分が溶け出すことを骨吸収と言います。
骨吸収することによってカルシウムイオンが血液中に移行し、血液中のカルシウムイオン濃度がコントロールされます。
カルシウムイオンの役割は大切なので、骨を溶かすこと=悪いこと…ではありません。骨芽細胞が働いて新しく丈夫な骨が作られます。
細胞が新生することは大切なのです。破骨細胞は健康な人にとっては無くてはならない役割を担っています。

なぜ骨の老化するの?
高齢になると骨が弱くなります。特に女性の場合、骨の過剰な破壊を防ぐホルモン、エストロゲンが閉経後に激減します。骨が弱くなる…というのは、どういうことでしょうか?
骨が再生するスピード < 骨吸収するスピード
これが骨が弱くなる状況です。作られるスピードより破壊されるスピードが速い状態です。
高齢になると食が細くなります。食欲が自然に落ちていくのです。よって、骨を作るために必要な栄養素が減ります。
骨は細胞なので良質なたんぱく質は必要です。カルシウムやリンなどの構成成分も必須です。骨の形成を促進するビタミンDも必要な栄養素です。
高齢になると栄養摂取量がどんどん落ちます。骨や筋肉は影響を受けやすい臓器なのです。
運動量も関係します。運動することで骨は刺激を受け、骨吸収(骨が溶けること)が弱まります。逆に運動量が減れば骨吸収は促進します。
食事と運動の適正量は骨の維持には大切なのです。この仕組みを知っておくことはとても大切なのです。
知らないことは大損です。しっかり覚えておきましょう!
