エビデンス?
エビデンスという言葉を聞いたことありますか?エビデンスとは「証拠」や「根拠」を示すことばです。医療の世界では「EBM」という言葉があります。
Evidence-Based Medicine
「根拠に基づく医療」という意味です。当然ですが、医療の実践は根拠に基づく方法で行われなければ行けません。 おまじないではダメなのです。民間療法では過去の言い伝えや曖昧な情報しかない方法が用いられたりして、 確実な結果(アウトプット)がでないどころか、負の結果(副作用など)を引き起こす場合さえあります。なので、医療の世界ではEBMは当たり前のことなのです。医療で使用される治療法、医薬品、医療機器、検査などはエビデンスが確立しているのです。

医薬品の承認審査について
医薬品の承認審査はPMDA(医薬品医療機器総合機構)という行政機関が厚生労働省の法的な委託を受けて行っています。医薬品の承認は国民の命に関わる行為である上に、保険医療では国民の大切な税金を使います。 長い時間をかけた厳しい審査を経て、収集されたエビデンス情報を確認し、厚生労働大臣から承認が得られます。保険医療のみならず、自由診療の対象医薬品も審査が必要です。ドラッグストアで販売されるような一般用医薬品(OTC)は承認基準により、厚生労働大臣が承認する品目と、都道府県知事が承認する品目とがあります。承認とは成分のみの認可ではありません。成分の製造方法、添加物などを含む成分(製剤)、使用法(用法)、使用量(用量)も全て含んでいます。承認された医薬品でも、定められた用法・用量でなければ、保険が適応されなかったり、副作用被害救済がされなかったりします。
自由診療(保険適応外)の医薬品とは?
例えば、EDやAGAの薬、低用量ピル、禁煙治の薬などです。 疾患の治療に使われる医薬品ではなく、生活改善に使われるものは保険は使えません。 自由診療であり、すべて自己負担となります。

