加齢による眼の変化
加齢による眼の変化といえば「老眼」を思い浮かべますが、他にも様々な変化が起きます。どのような症状なのでしょうか?
焦点が合わない...
近くのものに焦点を合わせにくくなります。所謂、「老眼」「老視」です。これは眼の水晶体の組織が硬化する(硬くなる)ことによって起きる症状です。

光や色の感じ方が変わる...
薄暗い程度の場所でも、ものが見えにくくなります。これは水晶体の透明性が低くなるために起こる現象です。また、光の変化に対する瞳孔の反応が遅くなります。なので、光の度合いに対応しにくくなります。水晶体が黄色くなって、色の感じ方が変化することがあります。
動く黒い点「飛蚊」...
陰影や色調など、細部を見分けることがより困難になります。そして、視野の中で動く小さな黒い点が増加することがあります。「飛蚊」と呼ばれる症状です。これらの小さな点は、正常な液体が眼の中で固まってしまったものです。
こんな症状も...
加齢に伴い神経細胞が減少するため、、奥行きの認識力が衰えていきます。眼で生成される涙液が減り、眼の乾きを感じるようになります。また、白眼の部分(強膜)が黄ばんだり、または茶色に変色したりします。特に皮膚の色が濃い人で、白眼に不規則な色のしみが現れます。
顔も変化...
灰白色の環が眼の表面に現れます。「老人環」と呼ばれます。この灰白色の環はカルシウムとコレステロールでできているようです。また、眼の周りの筋肉が弱くなり腱が伸びるため、眼球から下まぶたが垂れ下がってきます。この状態は「外反」といい、眼球の潤滑を妨げて、ドライアイの一因となります。更に、眼の周りの脂肪量が減少して、眼が頭部に陥入したようにみえてきます。
参考:MSDマニュアル家庭版
