今話題のMCTオイル
最近よく聞くMCTオイルとは、どんなオイルなのでしょうか?
結論から言えば、炭水化物の代用品として効率的なエネルギー源となり、なおかつ炭水化物のような摂りすぎによる脂肪沈着や高血糖の発生の無い健康的なオイルなのです。
MCTオイルとは
MCT(Medium Chain Triglyceride)
MCTオイルとは中鎖脂肪酸のことです。脂肪酸はC(炭素)原子が鎖のように繋がった分子で構成されています。
脂肪酸はC原子の数により、長鎖脂肪酸(C12以上)、中鎖脂肪酸(C8-10)、短鎖脂肪酸(C6以下)に分類されます。

効率的なエネルギー源
MCTオイルは、肝臓に直接取り込まれて代謝されます、そのスピードは長鎖脂肪酸の4倍とも言われます。
体内で速やかに吸収されて効率的にエネルギーに変換されるため、体脂肪として蓄積されにくいことが特徴的です。
ココナッツオイルには中鎖飽和脂肪酸(C12)のラウリン酸が多く含まれており(含有率47%)、MCTオイル製品の原料になっています。
ココナッツオイルの他にアブラヤシを原料とする製品もあります。
炭水化物との違い
通常の食事では身体の構成原料であるタンパク質とエネルギー源となる炭水化物(糖類)が食事として摂取されます。
しかし、炭水化物を過剰に摂取すれば余剰の炭水化物は脂肪に変換されて身体に蓄積されます。
また、炭水化物は糖に分解され吸収されるため、食後血糖値は上昇します。
過剰摂取により血糖値の上昇が続くことで、動脈硬化や糖尿病のリスクが上昇してしまいます。
過剰な炭水化物制限ダイエット
炭水化物を制限することで一定のダイエット効果が有ります。
最近、炭水化物制限のダイエットが流行っていますが、他のエネルギー源が存在しない場合、下記のような状況に陥ります。
エネルギー源の不足が生じた場合、タンパク質がエネルギー源として消費されます。
そのため、身体の構成バランスが崩れてしまいます。これでは美しく痩せることができません。
タンパク質が不足すれば、当然脳細胞にもダメージが及びます。
拒食による体重減少は身体機能のみならず、精神機能も害することは明白ですね。
MCTオイルを利用したダイエット
冒頭に紹介したMCTオイルは効率的にエネルギー変換されます。
MCTオイルは脂肪への変換・蓄積がほとんどないので、炭水化物の代用品として注目されています。
タンパク質がエネルギー源として消費される心配もありません。

MCTオイルの摂取方法
MCTオイルは長鎖脂肪酸よりも低い温度で分解します。
発煙点は150℃ほどなので、炒め物や揚げ物には向いていません。
温かいコーヒーに混ぜて飲むことはOKでおすすめです。
そのままサラダに混ぜて頂いても良いと思います。
消化管で脂肪酸とグリセリンに完全に分解され、効率よく吸収されます。
血管から門脈を通り肝臓に運ばれるので、エネルギー変換されるのです。
ちなみに長鎖脂肪酸はリンパ管から血流に移行し肝臓を経由せずに全身に移行するので、エネルギー変換のスピードが遅くなります。

