地中海食のパワー
地中海沿岸には長寿村がたくさんあります。
イタリアのアッチャロリは10人に一人が100歳超え!
彼らはどんな生活習慣で何を食しているのか…長寿のヒントになりそうです。
地中海食の特徴
地中海沿岸のセンテナリアン(100歳まで生きる人々)は何を食べているのでしょうか?
代表的なものを列挙してみると。。。
地中海食は体重が増加しにくい
スペインの研究で、地中海食に多く含まれるオリーブ油やナッツ類が豊富な食事について、体重増加にはつながらないとの研究結果が、「The Lancet Diabetes & Endocrinology」電子版に掲載されました。
適量のパスタは原料に効果的!
地中海食、特にイタリア料理で用いられるのが「パスタ」。
小麦が原料であるパスタと言えば、腹持ちの良い炭水化物のイメージで、勿論大量に摂取すれば体重増加します。
しかし、適量のパスタは逆に減量に効果的であることが示されています。
2万人弱のイタリア人のデータを分析した結果より、適度なパスタの摂取は過体重や肥満リスクの低下することが示された、とのことです。「Nutrition and Diabetes」オンライン版に掲載されました。
ただ、パスタを単独で摂取するわけではなく、やはり地中海食に含まれる果物や野菜、穀物、豆類、オリーブ油、魚、鶏肉と共に、適量のパスタを摂取することで、効果が示されるものと考えられます。
減量をするために、過剰にパスタを避ける必要はない、ということです。
地中海食で血管疾患も予防
スペインでの調査で、心血管リスクが高いく、現時点では心血管疾患のないヒトを対象に、低脂肪食群、地中海食+エクストラバージンオリーブオイル群、地中海食+ナッツ類群で心血管疾患予防効果を観察したところ、主要心血管イベント(心筋梗塞、脳卒中または心血管死)発生率は低脂肪食に比べ、オリーブオイル群及びナッツ群が低い結果が示されました。
地中海食による心血管疾患予防効果が示唆されます。
地中海食は身体の炎症を防ぐ
「慢性炎症」は長寿の大敵です。身体にとって炎症反応はストレス以外の何物でもありません。
長寿地域の一つであるイタリア・アッチャロリ。地中海食はこの地域が発祥の地です。
ボローニャ大学の研究で、地中海食を適切に食べた人ほど炎症の数値が低くなることが確かめられた、とのことです。
この炎症とは、長寿と関連する身体の慢性炎症のこと。
魚、オリーブオイル、ナッツ、野菜に含まれるオメガ3脂肪酸、ポリフェノール、リコピンなどの効果が予測されます。
また、地中海食を摂取するヒトの食習慣が、独特の腸内細菌を持っており、健康長寿に関連している、とも言われています。
長寿の鍵「テロメア」も伸びる!
地中海食を摂取し続けたところ、老化の指標でもあるテロメアが伸長した、とのデータもあります。


