予防 感染症

新型コロナウイルスはどれほど恐ろしいのか?

2020年2月の記事になります。

新型コロナウイルス感染症については連日報道され世界的に注目されています。

謎の感染症として、当初数人の感染者数だったのが、最近は毎日数千人単位で増加しています。

中国での感染者数の推移を見る限り、かなりのスピードで広がっており、かなり感染力の強い感染症であることが伺えます。

症状の無い感染者、即ち隔離されないキャリア(運び屋)の存在が感染の広がりに関連しているかもしれませんね。

新型コロナウイルス感染症の状況

2020年2月4日現在の新型コロナウイルス感染症患者数について、厚生労働省の発表では下記の通りです。

・中国:感染者名20,438名、死亡者425名

・タイ:感染者19名、死亡者0名。
・日本:感染者16名、死亡者0名。

・韓国:感染者15名、死亡者0名。

・台湾:感染者10名、死亡者0名。

・米国:感染者11名、死亡者0名。

・ベトナム:感染者8名、死亡者0名。

・シンガポール:感染者18名、死亡者0名。

・フランス:感染者6名、死亡者0名。

・オーストラリア:感染者12名、死亡者0名。

・マレーシア:感染者8名、死亡者0名。

・ネパール:感染者1名、死亡者0名。

・カナダ:感染者4名、死亡者0名。

・カンボジア:感染者1名、死亡者0名。

・スリランカ:感染者1名、死亡者0名。

・ドイツ:感染者12名、死亡者0名。

・アラブ首長国連邦:感染者5名、死亡者0名。

・フィンランド:感染者1名、死亡者0名。

・イタリア:感染者2名、死亡者0名

・インド:感染者3名、死亡者0名

・フィリピン:感染者2名、死亡者1名

・英国:感染者2名、死亡者0名

・ロシア:感染者2名、死亡者0名

・スウェーデン:感染者1名、死亡者0名

・スペイン:感染者1名、死亡者0名

新型コロナウイルス感染症の致死率

新型コロナウイルス感染症の致死率は中国で2.1%ほどですが、中国以外では0.6%になります。

新型コロナウイルス感染症の致死率、約2%というのは高いのでしょうか、低いのでしょうか?

最近の感染症の致死率を比較してみましょう。

コロナウイルス感染症
中東呼吸器症候群(MERS):致死率34%
重症急性呼吸器症候群(SARS):致死率9.6%

MERSやSARSに比べれば低いですね。ただ、感染拡大期の感染者数はMERSの約1,300人、SARSの約8,000人に比較してかなり多いことが分かります。
感染力が強いコロナウイルスと言えるのではないでしょうか?

その他の感染症
エボラ出血熱:致死率50~80%
鳥インフルエンザA(H5N1):致死率53%
デング熱(重症):致死率2~5%
季節性インフルエンザ:致死率0.1%

季節性インフルエンザに比べれば高そうですね。エボラや鳥インフルはやばいです。。。

正しく怖がっているのか?

感染症で大切なのは「正しく怖がること」と言われます。

正しく怖がり、手洗いやうがい、消毒などの予防策を適切に行い、罹患しないことは勿論、感染を拡げないことが大切になります。

また、過剰に怖がり過ぎてもいけません。パニックになったり、感染者を怖がり過ぎたり、人権を無視した行動を取ったり…

中国では各地でトラブルが発生していますね。

新型コロナウイルス感染症の最近の報道、対応はどうなのでしょうか。まだ、情報が少ないのでかなりナーバスにはなっていると思います。

それがもしかしたら正しいのかもしれませんし、結果的に過剰反応なのかもしれません。

まだわかりませんね。

季節性インフルエンザの罹患数・死亡数

厚生労働省の推計では日本における季節性インフルエンザ患者数は約1,000万人いるとされています。

最近の死亡者数は…
2017年:2,569人
2018年:3,325人
2019年:3,231人

如何でしょうか?思ったより多いと感じませんか?

この死亡者数はインフルエンザが直接の原因とされた場合の数字で、インフルエンザ感染による肺炎等の場合、死因別死亡者数には表れないそうです。

インフルエンザが大流行した年の死亡者数が例年より増加した場合、その死亡数をインフルエンザによる死亡とみなす「超過死亡」という概念での推計が有ります。

新型インフルエンザが大流行した2005年の数字は下記の通りです。

死亡者数:1,818人
超過死亡者数:15,100人

ものすごい数字になります。

毎年流行するインフルエンザでは疫機能が低下した高齢者や乳幼児が犠牲になります。

何となく「そろそろ流行し始めたな」程度に思っていませんか?

今回の新型コロナウイルスの流行対策として手洗いやうがい、マスクの着用、人混みに近寄らないなど、多くの人たちが安全行動していると考えられます。

その結果、インフルエンザの感染者数が例年に比べ激減していることが明らかになっています。

新型コロナウイルス感染症が話題の昨今、インフルエンザについても、流行シーズンには、もっと「正しく怖がる」方が良いのではないかと考えます。

 

内部リンク

 

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はねかわ

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医療の世界に身を置き、常に情報収集。エビデンス情報が確かな承認医薬品に加え、積極的なエビデンス収集がなされにくいサプリメントや健康食品にもスポットを当て、予防医学、プレメディケーションの分野に貢献できればと考えています。今後、お金の話も取り入れていきたいと思います。専門分野は薬学、有機化学。薬学修士。

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