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無症状も含めたコロナウイルス保菌者数を死亡率から予測!(更新版)
推定感染者数 更新日 感染者数 死亡数 死亡率 推定感染者数 2020/8/21 59,721 1,155 1.93% 192,500 死亡率に影響を与える因子 死亡率に影響を与える因子については下記 ...
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更新しています。
コロナウイルスを保菌しながらも、無症状であるため、行動制限ができず、結果クラスターの発生が起こってしまう現状があります。
無症状も含めた、実際のコロナウイルスはは日本国内にどれほど存在しているのでしょうか?
医療体制、PCR検査体制が整っていることで死亡率が最も低い国を基準国として、潜在感染者数の可能性を予測してみました。
急がれるPCR検査体制
世界的に猛威を振るう新型コロナウイルス感染症。
日本国内においては、PCR検査体制がまだ十分に確立出来ておらず、今後体制が整備されていくことで、コロナウイルス陽性患者数が増加していくことが予想されます。
即ち、現時点においてはコロナウイルス陽性であっても検査がされないままでいる、
非特定コロナウイルス保菌者が多数存在する
、と言うことです。
保菌者でありながら無症状であるため、自制しないまま通常の社会行動が行われ、クラスターが発生しやすい人が密周した密閉空間に入り込んでしまい、爆発的な感染が発生してしまうのです。
現時点での世界各国の死亡率
2020年3月27日現在の世界各国の感染者数、死亡者数、死亡率は下記の通りです。
(国内:2020/3/26現在、世界:2020/3/23現在)
国名 | 感染者数(A)人 | 死亡者数(B)人 | 死亡率(B*100/A)% |
日本 (国内事例のみ) |
1,292 | 45 | 3.48 |
中国 | 81,093 | 3,270 | 4.03 |
イタリア | 59,138 | 5,476 | 9.25 |
米国 | 32,644 | 411 | 1.25 |
スペイン | 28,572 | 1,720 | 6.01 |
イラン | 21,638 | 1,685 | 7.78 |
ドイツ | 18,610 | 55 | 0.29 |
フランス | 16,018 | 674 | 4.20 |
韓国 | 8,961 | 111 | 1.23 |
スイス | 6,216 | 60 | 0.96 |
英国 | 5,683 | 281 | 4.94 |
死亡率が国によって違いますね。
この死亡率は医療体制、PCR検査体制、国民性の違いにより現れた数字、とも言えます。
ドイツの死亡率は極めて低く、イタリアの死亡率はドイツの31倍という状況です。
PCR陽性以外の保菌者を含めた感染者数の実態
新型コロナウイルスによる死亡率は一定数であるとの前提で予測をたててみます。
世界各国で死亡率が異なる要因
- PCR検査の実施率の違い
- 医療体制、医療レベルの違い
- 国民性(生活習慣等)
これらの要因が大きいものと考えます。
ある程度の感染者数が有り、死亡率が低い国はドイツ(0.29%)です。
この国ではある程度の医療レベルがあり、PCR検査体制が確保されていることで陽性患者数が多い(18,610人)ものと予測されます。
この国の死亡率0.29%を基準値とし、実際の死亡者数から感染者数を逆算すると、下記の通りとなります。
※推定感染者数=(死亡者数×100)/0.29554
国名 | 感染者数(A)人(実数) | 感染者数(C)人(推定) | 死亡者数人 | 係数(C/A) |
日本 (国内事例のみ) |
1,292 | 15,226 | 45 | 11.78 |
中国 | 81,093 | 1,106,449 | 3,270 | 13.64 |
イタリア | 59,138 | 1,852,879 | 5,476 | 31.33 |
米国 | 32,644 | 139,067 | 411 | 4.26 |
スペイン | 28,572 | 581,985 | 1,720 | 20.36 |
イラン | 21,638 | 570,142 | 1,685 | 26.34 |
ドイツ(基準国) | 18,610 | 18,610 | 55 | 1.00 |
フランス | 16,018 | 228,057 | 674 | 14.23 |
韓国 | 8,961 | 37,558 | 111 | 4.19 |
スイス | 6,216 | 20301 | 60 | 3.26 |
英国 | 5,683 | 95,080 | 281 | 16.73 |
この推定感染者数(C)は、基準国であるドイツと同程度の医療体制、同程度のPCR検査実施体制と仮定した場合の数字です。
中国とイタリアは100万人越え、スペインとイランも50万人を超えています。
日本も15,000人を超えます。
ただし、厳格な医療体制・検査耐性下で、この死亡者数であれば、感染者数はこれだけいる、という数字になります。
医療体制が脆弱で、PCR検査体制も整っていなければ、死亡率が上昇し、実数(A)に近似していきます。
感染者数の実態としては、(A)と(C)の間ではないかと予測されます。
右端の係数は予測値と把握された感染者数との比であり、隠れた感染者を含めた実数が把握された数の何倍ほど存在するかの目安となります。
係数の数値が20を超える、イタリア、イラン、スペインは潜在的な感染者がまだまだいるのではないでしょうか。
係数の数値が10を超える、日本、中国、フランス、英国もかなり存在確率が高いと考えます。
内部リンク
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