生まれ変わる細胞
人の身体の組織は一つ一つの細胞で構成されていますね。昔は60兆個と習いましたが、今は37兆個あるとの見解です。細胞は細胞分裂を繰り返しながら、規則正しく増えていきます。
さて、同じ細胞が永遠に分裂を繰り返し増えていくでのしょうか?そうなった場合、今の身体を維持することはできるでしょうか?出来ませんね。細胞はやがて死んで新しい細胞に置き換わっていきます。そうでなければ、身体の姿形は維持できませんね。
ガン細胞のように分裂を繰り返して未秩序に増殖する細胞があります。がん細胞は正常な組織や神経などを侵食し、激しい痛み(がん性疼痛)を引き起こしながら増殖していきます。その場合、人は長くは生きられませんよね。
正常な細胞は秩序をもって増殖し、老化しやがて死に、新しい細胞に世代交代していきます。新しい細胞に置き換わる自然の法則です。アポトーシスという機能による自己破壊で新しい細胞に生まれ変わります。

細胞の老化=臓器の老化
加齢により細胞の老化のスピードが速くなっていきます。それに対して、新しい細胞に生まれ変わるスピードは鈍くなります。再生機能の低下、材料(栄養)の不足、損傷スピードの加速…老化には様々な原因が考えられます。 細胞の老化=臓器(筋肉、骨を含む)の老化なのです。その仕組みについては身体の部位ごとに今後解説したいと思います。その仕組みを理解することで、防衛策も見えてくると思います。

老化に立ち向かう!
高齢者の老化は筋肉や骨、関節、脳に多く現れます。勿論、内臓や血管の老化は生命機能維持に関わってきます。疾患の影響もありますが、60代後半から70代前半で寝たきりの人もいます。しかし、80代、90代で元気に畑作業をする人、スポーツを楽しむ人もいます。脳の働きも個人差が顕著です。
この差異の原因は何でしょうか???
正しい知識をもって、自分の力で自分の身体を守ることが長寿の秘訣です。手遅れになる前に、元気であるうちに、対策を考えましょう!
