骨から分泌されるオステオカルシン。
オステオカルシンは骨芽細胞から分泌される非コラーゲン性タンパク質です。
インスリンの分泌やインスリン感受性を高めるタンパク質であるアディポネクチンの分泌を促す働きがあります。
オステオカルシンの血中濃度が高いと、骨粗しょう症治療薬の効果(骨密度の改善)が高まることが示されています。
血糖降下作用でメタボ予防!
オステオカルシンを経口摂取すると、消化管で微量が吸収されます。血中オステオカルシン濃度が上昇すると、血中のGLP-1濃度も上昇します。
GLP-1は血糖値を下げるホルモンですい臓でのインスリン分泌を促進します。なので、オステオカルシンを経口摂取すると血糖値が下がるのです。
オステオカルシンの吸収は微量なので、急激な血糖降下のリスクは低いと考えられます。
血糖値が高いと太りやすくなります。また、糖尿病や動脈硬化を引き起こすことがあります。糖代謝の改善はメタボリックシンドロームの予防に役立つのです。
脂肪の蓄積を抑制しダイエット効果。
高脂肪食を与えたマウスでオステオカルシンを投与した群と投与しない群を比較したところ、投与群での脂肪の蓄積が低いことが示されています。オステオカルシンの摂取により太りにくい身体(体質)となる可能性が示唆されます。
若返り効果にも期待!
身体の中で生じる活性酸素は疾患や老化の進行を早めます。所謂、身体の「サビ」を進行させるのです。肌のハリが無くなり、しわが増え、たるみも出てきます。
オステオカルシンには抗酸化作用があり、生じた活性酸素を消滅させる効果を有しています。これにより老化現象を抑えることができ、若返り効果がもたらされます。
オステオカルシンを分泌させましょう。


オステオカルシンを増やす方法が有ります。
骨への「刺激」によって骨からオステオカルシンは分泌されます。なので、骨を刺激します。
特に下肢の骨からの分泌量が多いです。歩行やジャンプ、階段上りの時に「足のかかと」から着地をすることで、下肢の骨に刺激が伝わり、オステオカルシンがたくさん分泌されます。
歩くときは少し大股でかかとから着地しましょう。デスクワークでもかかとを地面に足をトントンして刺激を与えることができます。
料理をしながら、洗濯物を干しながら、足踏みをするのも効果的です。
顔の骨からも分泌されるようですから、軽くトントンすれば顔のハリやしわの予防にも効果が期待できます。


