歯周病と疾患

フソバクテリウムについて
フソバクテリウム(Fusobacterium nucleatum(F.nucleatum))は健常人の多くが口腔内に保有している常在菌の一種(グラム陰性嫌気性菌)で、歯周病が悪化する要因となる報告があります。さらに、歯周病のほか各種感染症の原因となります。最近、大腸がんとの関連性が指摘されている細菌なのです。
大腸がんフソバクテリウムが関与?
横浜市立大学の研究では、大腸がん患者の患部組織と唾液からフソバクテリウムが分離され、AP-PCR法というDNAレベルでの解析の結果、4割以上の患者で同一の菌株であることが明らかとなりました。研究成果は、英消化器病学会の機関誌「Gut」に掲載されました。口腔内フソバクテリウムが何らかの経路で大腸の組織へ移行し、がんの発現に関与している可能性が示唆されます。
別の米ダナ・ファーバーがん研究所(ボストン)での研究では、全粒穀物や食物線維の豊富な食事によって、フソバクテリウムが検出されるタイプの大腸がんの発生率が低下するとの報告があります。研究結果は、「JAMA Oncology」オンライン版に掲載されました。この研究により、食事の内容が消化管内の細菌に影響を与え、特定の大腸がんの発症リスクに影響する可能性が示されます。
大腸がんの発症リスクを抑えるには?
以上の結果から言えることは、、、!?
常に口腔ケアを心がけること。
食物繊維が豊富な食事を習慣づけること。
特に口腔ケアは大腸がんのみならず、様々な疾患の予防に重要な対策なんです!
他にもリスク要因を軽減にする生活習慣があります。

