セルフメディケーションとは
セルフメディケーションは自分自身の力で疾病を治療・予防するセルフケアの一つです。
医薬品(一般用医薬品:OTC医薬品)や医療材料、医薬部外品などを用いて、自身の健康管理を行う行為を言います。
特定保健用食品や有効性のあるサプリメントを用いて疾患の予防に役立てる行為も、セルフメディケーションの範疇でしょう。
病気にかかってから治すのではなく、そもそも病気になりにくい身体にすることが大切であることは言うまでもありません。
また、病気の予兆に気づいたとき、疾病がまだ軽い状態のうちにセルフケアを行い疾病の拡大を未然に防ぐことは、とても大切なことなのです。
病気にかかることは人生の中では「大損」です。これは金銭的なことのみではありません。
限りある貴重な人生を病気療養に費やすこと自体、無駄な時間と言えるでしょう。
本人の自由の制約はもとより、少なからず周りの人たちへも負の影響が波及することでしょう。
未病とは
病気の前段階を「未病」とも言います。
「未病」は発病に至る前の軽い症状のある状態を言います。
また、未だ病気ではないが、病気になるリスクの高い状態も「未病」です。
「未病」のうちに手を打つことは非常に大切なことなのです。
「未病」のサインを見逃さず対処することが肝要なのです。
病院での保険治療も大切!
未病のうちにセルフメディケーション、セルフケアで病気を未然に防ぐことができれば人生にとっては最高の結果になります。
しかし、セルフメディケーションには限界が有ります。
その場合は軽い症状から重症化する前に専門家である医師の診断と治療を受けることは大変重要です。
早期発見・早期治療です。
自分の手に負えるものではないと判断した場合は、近隣のかかりつけ医を受診しましょう。
更に専門的な医療が必要であると判断されれば、より大規模な医療機関に紹介状を持って受診することとなります。
何より、早期発見・早期受診が大切です。
セルフメディケーションを行い「未病」に対処すると同時に、セルフケアの限界を見極め、専門医療が必要であると早期に判断することも同時に大切なのです。



未病のまま疾患を改善することのメリット
「未病」の状態からセルフメディケーションにより健康体を取り戻せた場合、どんなメリットがあるでしょうか。
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病気治療・病気療養という人生において辛く、かつ無駄な時間を避けることができる。
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周囲の人への苦痛(心労など)を回避できる。
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健康を取り戻すことで、より良い人生を歩むことができる。
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少ないセルフケア投資で将来支払うべき医療費(自己負担分)を回避できる。
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医療費(国庫負担分)の抑制効果により、無駄な税金の使用や国の借金の増大を防ぐことができる。
保険を使うことはお得?
皆さん医療保険・介護保険は支払われていると思います。
更に任意の医療保険に加入している方も多いのではないでしょうか。
人はいつか寿命が尽きます。寿命が尽きる時期に、多くの人がこれらの保険を利用することになると思います。
保険金を支払っているから、保険を利用した方がお得、と考えますか。。。?
本人にとって、その保険利用期間が短い方が幸せなのではないでしょうか。
以前、とある90代の元気なおじいさんが言われました。
「介護保険料は支払うばかりで、利用したことは一度もない!こんな幸せなことはない。これからもしっかり支払って皆に使ってもらいます!」
笑顔でそう言われました。
私もそれこそが正解であると思いました。こういう人生を歩みたいものです。