皮膚が老化すると?
加齢に伴う皮膚の老化とは、どのような状態でしょうか。まず、皮膚の厚さは若いころに比べて薄くなっていきます。それに伴い、弾力性を失ってしまいます。潤いを無くして乾燥していきます。結果として、細かいしわが寄るのです。

日光は老化を促進する!
普段の生活で日光に当たる機会が多い人がいれば、少ない人もいるでしょう。日光に当たる時間は皮膚の老化に大きな影響を及ぼします。長い人生の間で、日光にさらされている時間が長い人は、「しわ」「しみ」「肌荒れ」が生じやすくなります。逆に普段から日光にさらされないよう注意を払ってきた人の肌は、年代より若く見えるはずです。


「コラーゲン」と「エラスチン」と皮下脂肪
皮膚には、皮膚を強くする丈夫な繊維状の組織であるコラーゲン繊維と、皮膚に弾力性を与える成分であるエラスチンが含まれています。肌に潤いを与える化粧水などによく配合されている物質です。高齢者では、コラーゲンやエラスチンの体内での生成量が減少します。そして、皮膚が変化していきます。その結果、皮膚組織は弱くなり裂けやすくなってしまうのです。また、皮下には皮下脂肪の層があって、皮膚のクッションとして働き、皮膚を保護しています。皮下脂肪の層は保温効果も有しています。高齢になると皮下脂肪の層は薄くなっていきます。その結果、しわができ、寒さにも弱くなってしまうのです。

感覚の変化、体温調節への影響も...
皮膚には神経細胞の神経終末がたくさん分布しています。高齢になると、神経終末の数が減少してしまいます。その結果、痛み、圧力、温度を感じにくくなるのです。これにより、怪我をするリスクが増加します。皮膚には汗腺があり、汗をかくことにより体温の調節を行います。高齢者は汗腺が減り、汗をかきにくくなります。体温調節に影響し、熱中症になりやすくなるのです。
