ビタミンCとは?
ビタミンCの化学名は「アスコルビン酸」で、生体内では通常 L-アスコルビン酸(還元型)またはL-デヒドロアスコルビン酸(酸化型)の形で存在しているんです。
ビタミンCが不足すると...
ビタミンCが不足すると「壊血病」という疾患になります。これは、ビタミンCの働きである骨や腱などのコラーゲンの合成ができなくなり、血管がもろくなり出血を起こす疾患です。その他、いらいらする、顔色が悪い、貧血、筋肉減少、心臓障害、呼吸困難などの症状が発現します。ヒトは、ビタミンCの合成に必要な酵素がないため生体内でビタミンCを合成できません。なので食事からビタミンCを摂取する必要があります。

ビタミンCの働き
ビタミンCには毛細血管・歯・軟骨などを正常に保つ働きがあります。コラーゲンの合成と関連性があります。また、皮膚のメラニン色素の生成を抑え、日焼けを防ぐ作用(美白効果)や、抗ストレス作用や風邪などの病気に対する抵抗力を強める働きがあります。最近、ビタミンCの抗酸化作用が大注目されています。がんや動脈硬化の予防や老化防止にビタミンCが有効性が期待されています。
ビタミンCとアルツハイマー型認知症
アルツハイマー型認知症の発症リスクのたんぱく質(アポEE4)を保有する高齢女性がビタミンCを摂取すると、認知症発症リスクを下げる可能性がある、との金沢大学での研究結果が示されたとのことです。「Journal of Alzheimer’s Disease」に掲載されています。アルツハイマー型認知症の予防法につながることが期待されます。
アルツハイマー型認知症(AD)発症リスクのたんぱく質とは?
アポEEは中枢神経で脂質の代謝に関わっているタンパク質で、遺伝子の3つのサブタイプ(E2、E3、E4)があり、「E4」遺伝子をもっている人にアルツハイマー症を発症しやすいことが分かっています。
日本人は5人に1人がアポE4を産生する遺伝子を保有しているそうです。非保有者に比べて約3・9倍のADの発症リスクがあり、特に女性は男性の1・5倍高い様です。

